watatoka’s diary

35歳、159cm、46kg

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松月氷室の天然かき氷と日帰り奥日光

2023.07.30 訪問

 

こんにちは。watatokaです。

宇都宮駅からカーシェアで「日帰り奥日光」に行ってきました

 

我が家はタイムズカーに登録しているのですが、旅行先でも気軽にカーシェアが出来るのでとても便利でよく利用しています。9時ごろに宇都宮駅近くで車に乗り、まずはかき氷のお店を目指して出発しました。

 

 

日光の天然氷とは

天然氷」とは、湧水などの自然の水を採氷池に入れ、真冬の寒さを利用してじっくりと時間をかけて作った氷のことを言います。水は時間をかけてゆっくり凍らせると、不純物を含まない純度の高い氷になります。その為、時間をかけて作った天然氷は、気泡もない透明な氷になります。

氷は天然氷のほかに「純氷」と「製氷」があります。

純氷は、コンビニなどで買えるロックアイスのことを言い、人工的に作られているため天然氷よりも安く購入することが出来ます。

製氷は、自宅の製氷機などで作る氷のことを言います。

天然水で作っただけでは天然氷とは言えないのです。

天然氷は、冬に作った氷を「氷室(ヒムロ)」に貯蔵して夏を待ちます。昭和初期には全国に100軒近くの氷室がありましたが、現在残るのは5件のみになります。日光市には5件のうち3件の氷室があり、日光が天然氷の名産地とされる所以です。現在日光では「松月氷室」「三ツ星氷室」「四代目徳次郎」の3軒の蔵元が天然氷を生産しています。

 

天然氷で作ったかき氷の特徴

天然氷で作ったかき氷の特徴といえば、「ふわふわ」とした食感です。

それは、時間をかけてゆっくりと作る天然氷は、急速に作る人工氷に比べて含まれる不純物が少ないため、硬くて溶けにくい氷になり薄くスライスすることが出来るからです。その為、空気を含んだふわっとした食感になります。

また、溶けにくい天然氷は-10℃~-4℃ほどまで温めてから削ることが可能です。少し温めてから削る天然氷は刺激が少なくなり、頭が痛くなりにくいので最後まで美味しく食べることが出来ます。(人工氷は-10℃で溶けだす。)

 

 

松月氷室

9時50分ごろに「松月氷室」到着しました。やはり人気店!お店の周りはお客さんでいっぱいです。

まずは、店舗裏のテントに「整理券」が置いていたので取りに行きました。開店時間は10時半(季節により変更あり)なのですが、7月下旬の日曜日に行った時にはすでに44番でした。

 

整理券を取ったらメニューを決めて、整理券に食べたいかき氷を記入します(メニューの看板は整理券を置いている机の近くにありました)。30種類近くあるのでとても悩みます。

開店時刻の10時半から整理券順に先にお会計するシステムなので、お会計の順番までじっくり悩みながら待ちました。会計の順番までは、店舗裏の外かかき氷を食べるための小屋で待つことになります。小屋にはベンチと大きな扇風機がありましたが、開店前後の時間帯は外の影にいる方が風が通って涼しかったので立って待ちました。

44番の整理券で会計が10時50分ごろでした。会計の際に1時間後ぐらいになると言われたので、近くをぶらぶらしながら待ちました。

(支払いは、PayPayと現金でした。)

 

丁度1時間後の11時50分ごろに店舗に戻ると、10分待たないぐらいでかき氷を貰うことが出来ました。店舗の中で待っていたのですが扇風機やクーラーがあるものの店先はフルオープンなので座っていても少し暑かったです。暑さの苦手な方は対策をした方がいいように思いました。

(目安の時間を過ぎてしまっても閉店時間までであれば戻ってきたタイミングで注文可能のようです。整理券を先に貰い、観光してから戻ってくる方も多いようでした。)

 

わたしは、抹茶のかき氷にあずきとミルクをトッピングしました。(夫は宇治金時です。)表の店舗でかき氷を受け取って店舗裏の小屋へ移動して食べるスタイルです。山盛りのかき氷を崩さないように気を付けながら店舗裏までの移動はドキドキです。夫は移動途中にかき氷が崩れかけて大変そうでした!

店舗裏の小屋は大きな扇風機があるだけなので、涼しいとは言えない環境でしたが、かき氷を食べるには丁度良く、クーラーのきいているお店では途中で寒くなり、かき氷を完食できないのですが、今回は最後まで美味しく食べれました。実際ふわっふわの氷がとても美味しかったです。

 

松月氷室店舗情報

日光天然氷 蔵元 有限会社 松月氷室

住所 : 〒321-1261 栃木県日光市今市379

TEL : 0288-21-0162

休業日 : 月曜日(諸事情により変更有)

営業時間 : 12:00~16:00(季節により変更有)

アクセス : JR日光線 今市駅より徒歩6分

       東武日光線 下今市駅より徒歩9分

       日光宇都宮道路 今市ICより車で3分

明智平

かき氷を食べて次は「奥日光」へ向かいました。猛暑続きで日光東照宮などは暑くて観光どころではなさそうなので、涼しそうな所へ向かいます。

 

奥日光へ向かう途中、第2いろは坂沿いの明智平にロープウェイがあります。ここからロープウェイに乗ると約3分で「明智平展望台」に行けるようです。展望台のテラスからは、中禅寺湖華厳滝を一望できるようですが今回はロープウェイには乗らずに奥日光を目指しました。この時点で車の温度計によると気温28℃!標高が高くなるにつれ気温が下がっていきます。

 

奥日光

いろは坂を上りきると奥日光到着です。

奥日光とは、竜頭ノ滝の上、日光連山の西から金精峠の東辺りまでの地域を言い、日光よりも600m以上も標高が高いため、夏でも気温が低く避暑地として人気があります。

この日は東京の気温が36℃だったのですが、車の温度計を見ると午後1時ごろで気温26℃でした。

動くと少し暑さは感じますが、座っていると風が気持ちよく快適でした。

 

13時過ぎに奥日光に到着し、車を県営華厳の滝第一駐車場に止めました。

 

味処南摩

まずはお昼ごはんです。特に行きたいお店を探したりはしていなかったので、駐車場の目の前にあった「味処南摩」に入りました。

かき氷を食べた後であまりお腹が空いていなかったので「湯波入り山菜冷やしそば」にしました。

日光に来たので湯波は食べたい!と思い湯波入りのメニューにしたのですが、日光の湯波すごく美味しかったです。さすが郷土料理!日光に行った際はぜひ食べてみてください。

 

 

日光の湯波

日光の「ゆば」は湯葉じゃなく湯波と書きます。

京都では端から引き上げて1枚にするため「湯葉」と書き、日光では中央から引き上げて二つ折りにし、シワがまるで波のように見えたことから「湯波」と書かれるようになりました。

また、湯波は日光山の修行僧の精進料理が起源といわれており、その流れで地域でも参拝者に振る舞われるようになったことから広まったようです。

 

華厳滝

日光には四十八滝と言われるほど多くの滝があります。その中でも最も有名な滝が「華厳の滝」です。高さ97mの岸壁を一気に落下する壮大な滝は、自然が作り出す雄大さと、華麗な造形美を楽しむことが出来ます。

和歌山県那智の滝茨城県袋田の滝とともに「日本三名瀑」といわれています。

 

ご飯を食べ終わると歩いて華厳の滝エレベーター乗り場へ向かいます。

チケット売り場で華厳の滝をより近くで見るために「観瀑台」へのチケットを買いました。

 

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エレベーター乗り場建物の右側には無料で華厳の滝が見れる展望台もあります。2階建てになっており少し上から華厳の滝を眺める感じで見ることが出来ます。

 

「観瀑台」へはエレベーターで下に降ります。

エレベーターには団体客と個人客の列交互に案内されました。夏休みということもあるためか小学生の団体や海外からの観光ツアーの方たちなどで賑わっており、エレベーターに乗るために5分程並びました。

エレベーターは30人乗りが2基あり、100mを1分で降下するようです。

 

エレベーターを降りると洞窟の中に作った通路があり、さらに下り坂と階段を降りました。通路の中は洞窟の為か肌寒いぐらい涼しかったです。

通路を出るといよいよ「観瀑台」です。

目の前に華厳の滝!水飛沫がかかるほど近い!滝の水が落ちる爆音が聞こえます!華厳の滝の壮大さに感動間違いなし!お金がかかっても見たい絶景でした。

昔の人が危険な岩場を這い下り、木にしがみついてでも眺めたという記録が残っているそうなのですが、そこまでして見たい気持ちがわかる気がしました。

 

観瀑台は3階建てになっており、どこからでも壮大な滝を眺めることが出来ます。

お土産屋さんもありました。

 

 

英国大使館別荘記念公園

華厳の滝を見た後は「英国大使館別荘記念公園」まで車で移動しました。

湖畔沿いの市道は、自然環境保全のため一般車両の交通規制を行っているので「県営歌ヶ浜駐車場」に車を止めて10分程歩いて行きます。

 

「英国大使館別荘記念公園」は、英国の外交官で明治維新に大きな影響を与えたアーネスト・サトウの個人別荘として明治29年に建てられ、その後英国大使館別荘として長年使われてきた姿に復元した建物です。

建物の中では、国際避暑地としての歴史や当時の英国文化についての展示がありました。

 

建物の中からの眺めは、まさに「絵にかいたような風景」で開放感のある建物からは中禅寺湖の豊かな自然を眺めることが出来ます。

 

 

2階にはティールームがあり、駐日英国大使館シェフ監修の紅茶やスコーンを食べることが出来ます。

スコーンを食べるのを楽しみにしていたのですが、15時ごろに着いた時には人気でオーダー受付を終了していました。ラストオーダーは15時半なのですが土日祝はラストオーダー前に終了することが多いそうです。この日は14時半ごろに受付を終了したとのことでした。

 

館内には小さなギフトショップがあり、スコーンやジャム、紅茶など英国にちなんだお土産を売っていました。

 

 

敷地内には、英国大使館別荘からイタリア大使館別荘へと続く小道があり、歩いて行くと途中に桟橋がありました。

ヨットは湖のレクリエーションの代表で、各国の大使が男体山ヨットクラブ主催のレースに参加していたそうです。また、湖面を滑るヨットは夏の風物詩で、別荘の行き来や買い物などによく利用されていたそうです。

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小道は砂利道や石で作られた階段があり少し足元が不安定です。

 

イタリア大使館別荘記念公園

イタリア大使館別荘記念公園」は昭和3年にイタリア大使館の別荘として建てられ、平成9年まで歴代の大使が利用していました。「本邸」は床板や建具・家具などできる限り再利用して復元されています。

 

本邸は、著名な建築家で外交官でもあるアントニン・レーモンドの設計により建築されたものだそうです。

湖の景観が最大限に活かされており、自然と調和し時間の流れがゆったりとしているようでした。

 

小さなカフェスペースがあり、英国大使館別荘ではお茶が出来なかったのでこちらでアイスコーヒーとクッキーを頂きました。

開放感があり、ゆったりと湖を眺めながらコーヒーを飲む時間はとても贅沢なひとときでした。

 

イタリア大使館別荘記念公園と英国大使館別荘記念公園にちなんだ商品を置いているお土産コーナーもありました。

 

 

おわりに

明治中頃から昭和初期にかけて、中禅寺湖畔には各国の大使館をはじめ多くの外国人が別荘を建て国際避暑地としてにぎわっていたそうなのですが、中禅寺湖をはじめとする豊かな自然などに魅力を感じていたのだろうなと思いました。

奥日光は夏でも涼しく、森の木漏れ日や中禅寺湖の静かな波の音は日常を忘れさせてくれ、避暑地には最高の場所でした。

中禅寺湖では、サップ体験もできるようなので次はボートやサップなど水上を楽しみに行きたいなと思ます。

 

今年はアブが大量に発生しているそうで、虫が苦手な方は対策をしていった方がいいと思います。

英国大使館別荘記念公園・イタリア大使館別荘記念公園周辺ではアブとトンボが大量におり、施設の方が虫をはらうのにうちわを貸してくれましたが、虫をはらう為にずっと煽ぎながら見学していました。